これは啓示か、暴走か。それとも炊飯器の夢か。
- riko sasaki
- 5月10日
- 読了時間: 1分

5月某日、深夜――
闇を切り裂く重低音、赤く光る無数のライト。
そして姿を現したのは、かの「川崎車」。
車体側面には日の丸、そして「五穀尊栄」。
意味はわからないが、恐ろしいほど説得力があった。
横を通り過ぎた市民は口を揃えて言う。
「あの瞬間、米の気配がした」
一部では「米神(べいしん)の顕現」とまで噂されており、
信者らしき人物が「炊け……炊け……」と唱える様子も確認された。
現在、市内では「川崎車の光を浴びた田んぼが実る」
という都市伝説まで浮上しており、街は米パニック状態。
スーパーのコメ売り場では売り切れが続出。
炊飯器の売上も右肩上がり。 この世にまだ、炊ききれていない正義がある――